猫の恩返し。2年間他の動物を助け続けた捨て猫のウォルター

story 2019/06/19
Credit: Lollypop Farm

茶色い猫のウォルターは、ニューヨークの捨て猫でした。

7歳の時に心優しいニューヨーク市民に拾われたものの、彼の体はボロボロ。

すぐに保護施設である「Lollypop Farm」へと送られます。そこでウォルターは、意外な方法で恩返したのです。

生死の境をさまよったウォルター

Lollypop Farmの職員は当時のことについて、「ウォルターが到着したとき、彼はひどい姿でした。毛は絡まってノミが群がっており、後ろ足とお尻の付近がひどい感染症を患っていました」と語っています。

また失禁しており、歩行も困難であったウォルターには、椎間板異常や膀胱や直腸の機能障害を引き起こす「マンクス症候群」の疑いがありました。

普通に歩けず、トイレを上手に使えないといったことも、これで説明がつきます。

こうして健康面に大きな問題を抱えながらもウォルターのスピリットは尽きておらず、彼は喜んで助けを受け入れました。

施設の獣医チームは、感染症やノミの処置や、足を強化するために鍼療法も実施。

治療のかいあって、ウォルターは少しずつ元気になっていきました。

そして今、彼にはお気に入りの場所ができたようです。

病院には、手術を受けた動物たちが麻酔から心地よく目を覚ますための、ビーチと呼ばれる暖かい床があります。

彼はこのビーチで、なんと他の動物たちのお世話を始めたのです。

「愛」が連鎖する

手術が終わった動物たちを見るたびに、ウォルターの中の本能的な「父性」が目を覚ましているようでした。

彼はゆっくりと子猫に近づくと、寄り添ってグルーミングをおこない、小さな体をキレイにしてあげます。

子猫は大きな安心感と、何よりも「愛」を感じていたようでした。

Credit: Lollypop Farm

どんなに弱って施設へと運ばれてくる子猫でも、ウォルターが彼らのお世話をすると、本当に元気をもらっているようでした。

またウォルターが元気を与えたのは、同種のネコだけではありません。ウォルターは愛が必要であれば、それがイヌであってもニワトリであっても分け隔てなく無償の愛情を注ぎました。

Credit: Lollypop Farm

ウォルターはそのうち、クリニックや患者にとって欠かせない存在となっていきます。

そして今月、ウォルターは9歳となり、Lollypop Farmにて彼の誕生日パーティーがおこなわれました。

様々な部署から彼のお祝いに人々が駆けつけたことからも、ウォルターが施設でどれほど愛されているのかが分かりますね。

Credit: Lollypop Farm

しかし最もウォルターに感謝しているのは、おそらく術後にたくさんの愛を与えてもらった動物たちでしょう。

厳しい環境で育ち、拾われたウォルターは運が良かったのかもしれませんが、助かった命を「愛」で次につなげるその姿勢には本当に心が打たれますね。

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reference: lovemeow / written by なかしー

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