マラソンで1人のランナーを追い続けた野良犬。完走後に心温まる展開が…

story 2019/06/26

過酷なレースでも、仲間がいれば耐えられるのかもしれません。

250キロメートルもの距離を、7日間かけて走る過酷なゴビ砂漠マラソン。

そこに1人で挑戦したディオン・レオナルドさんでしたが、途中で彼に思わぬ「伴走者」が現れます。

なんとレオナルドさんと一緒に走り出したのは、カワイイ仔犬だったのです。

思わぬ伴走者は犬!? 完走後に心温まる展開が…

レース2日目、レオナルドさんは仔犬が自分の隣を走っていることに気がつきました。

いつまでもついてくるその相棒に、レオナルドさんは砂漠の名前にちなんで「ゴビ」と命名します。

小さな体にパワフルなハートを持ち合わせたゴビは、ときにはレオナルドさんの先を行き過ぎてしまうことも。

かと思えば、20~30メートル先でレオナルドさんが追いつくのを待っていたこともありました。

Credit: 4DESERTS.COM/OMNI CAI

このマラソンでは、途中でいくつか大きな川を横切る必要があります。もちろん小さなゴビはそんな川を自力で渡れるはずはありません。

マラソンだけを考えれば、犬は置いていく他ないでしょう。

しかしそこでレオナルドさんがとった行動は、なんとゴビを抱っこしながら走ることでした。

レオナルドさんの計らいで、ゴビはなんとかレースから脱落せずに済んだのです。

こうして過酷なレースの中で絆を深めた2人(匹)は、ついに一緒にゴールテープを切ります。

そして、レースの半分以上を共に走り、苦楽を共有した彼らには種を超えたアツい友情が芽生えていました。

Credit: 4DESERTS.COM/OMNI CAI

ゴールした後、別れが訪れると思いきや…

もともと迷い犬だったゴビとレオナルドさんとの関係は、彼らがゴールラインを超えた瞬間に終わりを迎えたかに思われました。

しかしレオナルドさんは、一緒に苦難を乗り越えた相棒との別れを選べずにいました。

そして彼はついに、ゴビを地元スコットランドのエジンバラへと連れて帰ることを決意したのです。

Credit: 4DESERTS.COM/OMNI CAI

しかしここで、彼らの友情に大きな壁が立ちはだかります。

ゴビをスコットランドに迎えるにあたり、法律で定められた煩雑な手続きを踏まなければならないうえに、検疫として4ヶ月間の隔離も実施しなければなりませんでした。

そして何よりも、手続きのためには大きな費用が必要となります。

ゴビを連れて帰ることを諦めなかったレオナルドさんは、クラウドファンディングの利用に踏み切りました。

離れたくない! 皆の力を貸してほしい

Credit: Bring Gobi Home

レオナルドさんはさっそく、クラウドファンディングサイト「Crowdfunder」にて、必要経費である5,000ポンド(約68万円)を募り、反応を待ってみることに。

すると驚くべきことに、彼らの絆に心を打たれた支持者たちが次々に寄付を表明。

またたく間にその金額は膨れ上がり、結果的には938人もの支援者たちから38,280ポンド(約522万円)の寄付が集まったのです。

Credit: Bring Gobi Home

「出会いが人生を変える」とはまさにこのことでしょう。

大会が始まるまではまったく別の場所で暮らしていたレオナルドさんとゴビでしたが、この運命の出会いによって、彼らは晴れて「家族」として人生のレースを共にすることになったのです。

きっと今日もエジンバラのどこかで、彼らはお互いを励まし合いながら走ることに精を出しているのでしょう。

【良い話】迷子の赤ちゃんアザラシを救出! 果たしてふるさとに帰れるのか?

reference: bbc / written by なかしー

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