盲目の犬と、彼を支える「相棒」が育んだ心温まる友情秘話

動物・ストーリー 2019/07/05
Credit: Bored Panda

逆境は私たちに試練を与えるだけとはかぎりません。時に、真の友人が誰であるかを私たちに教えてくれることもあります。

ゴールデンレトリーバーの「ジェイク」が両目の視力を失った時、支えてくれたのは同じくゴールデンレトリーバーである相棒の「アディー」でした。

この数年間アディーは、ある時は忠実なガイド、またある時はかけがえのない友として、ジェイクをサポートしてきました。

今回お伝えするのは、そんな彼らの友情秘話です。

「両目摘出か、安楽死か」 突きつけられた苦しい選択

飼い主のキムさん一家は、以前はゴールデンレトリーバーの「モリー」と「リグリー」を飼っていました。

モリーが他界した後、キムさんはジェイクを飼いはじめたのですが、その後にリグリーも他界。ジェイクにはきょうだいが必要だと考え、その後すぐにアディーを家族の一員として迎えることにしたのです。

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ジェイクに目の問題が発生したのは、彼が2歳の時。キムさんは、ジェイクの目がなんとなくおかしいことに気づいていましたが、ついには両目から涙が出ないほどの状態にまで悪化していきました。

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それからの数ヶ月間、目の治療を専門とする獣医が勧める治療法を片っ端から試し、何度も手術を受けたジェイクでしたが、彼の状態はますます悪くなっていきました。

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そしてついに、キムさんは一つの苦しい決断を求められます。

「ジェイクの両目を摘出するか」、「ジェイクを安楽死させるか」という二択を迫られたのです。キムさんにとっては、どちらも残酷な選択肢でした。

多くの人々から届いた励ましのメッセージ

こうした状況のなか、キムさんの元へ、同じく目のみえない愛犬を持つ数多くの飼い主たちから、たくさんのメッセージが届くようになりました。

彼らは「愛犬が視力を失って以降もいかに幸せな生活を送っているか」をキムさんに伝え、励ましたといいます。

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またキムさんは担当の獣医から、「犬にとっての視力は嗅覚・聴覚に次いで3番目に重要な知覚である」という説明を受けました。

これらの出来事が鍵になって、キムさんはジェイクの両目を摘出することを決心したのです。

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無事に手術が完了すると、驚いたことに、その直後からジェイクは尻尾を振りはじめました。数ヶ月間続いた痛みが消え去ったことを、周囲に伝えたかったのでしょう。

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小さな鈴の音を頼りに… 相棒の後をたどることで取り戻した「普通の生活」

目が見えない生活に慣れるため、ジェイクには順応期間が必要でした。ですがそんな状況にあっても、ジェイクはリラックスしていたといいます。

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そう、彼には相棒アディーがいるのです。

ジェイクはアディーが出す音や匂いをたどることで、見えない目の機能を補います。ジェイクの手術後からしばらくの間、キムさんはアディーは首に小さな鈴をつけ、ジェイクがアディーの居場所が分かりやすいように工夫していました。

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今でもジェイクはときどき物にぶつかってしまうことがありますが、自宅の周囲も驚くほどスムーズに歩き回ることができます。

キムさんは、ジェイクが本来持っていたいたずらっ子な気質が戻ってきたことを、何よりも喜んでいるそうです。下の写真でも、その喜びが伝わってきますね。

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「自分たちが下した決断が間違っていなかったことがとても嬉しいです。そして、その選択を勧めてくれた多くの人々に大変感謝しています。ジェイクは、たとえ障害があっても彼の命にすばらしい目的と価値があることを、日々私たちに教えてくれているのです」と、キムさんは語っています。

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キムさんから見たジェイクはお気楽なサーファータイプで、仰向けになって両足を空中に挙げたまま寝ていることもちょくちょくあるのだとか。

一方のアディーは愛情深い性格の持ち主で、誰かと一緒にいるのが大好き。いつも、惜しみないキスを与えてくれるそう。

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ジェイクとアディーは、ごく平凡な飼い犬としての幸せな生活を送っています。

一日の定番の過ごし方は、朝の散歩と朝食で始めて、少し眠った後に、お待ちかねのお遊びタイムを満喫すること。芝生の上を、リスを追いかけながら駆け回っているそうです。

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まるで親友同士のような二匹。ジェイクとアディーの穏やかで幸せな日々がいつまでも続いてほしいですね。

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reference: boredpanda / written by まりえってぃ

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