カモメが犬を誘拐!? ちょっと怖い珍事件が発生

動物・ストーリー 2019/07/29
フェイスブックに投稿されたポスター / Credit: UAV Lost Dog Search & Rescue

英国南部デボン州の小さな港町ペイントンで平穏に暮らしていたチワワの「ギズモ」の身に、思ってもみない大事件が降りかかりました。

裏庭で遊んでいたところを、突然誘拐されたのです。

しかも目撃者である飼い主によると、犯人の正体はなんと「カモメ」なんだとか。可愛らしいイメージのある鳥のカモメ、一体なぜそんな行動に出たのでしょうか?

ほんの一瞬の出来事に何もできず…

この珍事件が起きたのは、現地時間の7月21日午後12:30のことです。飼い主のベッカ・ヒルさんの証言によると、カモメは何の前触れもなく、突然ギズモを襲いました。

ギズモは茶と白の毛が混じった4歳のオス。裏庭でヒルさんのパートナーが洗濯物を干す傍らで、いつものようにくつろいでいました。

その瞬間、一羽のカモメが急降下してきて、小さなギズモをくちばしですくい上げました。一瞬にして、ギズモは連れ去られてしまったのです。

ヒルさんとギズモ / Credit: BirminghamLive

瞬く間の出来事に、ヒルさんたちはその様子をただ呆然と見つめることしかできませんでいた。「あの子がどこに落とされたのか、どこにいるのか、まったくわかりません」と、ヒルさんは肩を落とします。

なぜカモメがそんな行動に? 何でも食べるカモメの生態

英国の都市部でもっともよく観察されるカモメは、セグロカモメニシセグロカモメす。セグロカモメの体長が約66センチ、翼長が約146センチなのに対し、ニシセグロカモメの体長は約64センチ、翼長は約150センチに上ります。

その他の多くの大型のカモメと同様、どちらも見つけたものは何でも食べる雑食動物。典型的な食事は、魚や無脊椎動物、野菜、人が廃棄した残飯などですが、時にはネズミ、モグラ、小型のウサギといったチワワサイズの哺乳動物がメニューに挙がることもあるそうです。

また、アザラシの糞に寄生した蠕虫や、赤ちゃんアザラシの眼球といった、グロテスクなおやつを求めることもあるのだとか…。

チワワの体重は通常3キロ以下ですが、ミニチュアチワワやティーカップチワワなどの小型種はさらに体重が軽く、カモメが普段獲物にしている動物とほぼ同サイズです。

セグロカモメ / Credit: Kulac

ロススミス氏によると、獲物を捕まえたカモメは、地上数メートルの高さを低空飛行しながら獲物を落とすことで、獲物の体力を弱らせて捕食しやすくするのだそう。飛行の達人であるカモメですが、獲物をくわえている時はそう遠くまで飛ばないことがほとんどです。

とはいえ、ギズモがいまだに近くで見つかっていないことから、ヒルさんは目撃者を募るチラシを配布し、地元にある複数の動物保護団体にギズモの写真を提出しています。

しかし一方で、カモメがやみくもに人やその他の動物を襲うことがないことを理解することも大切です。自分の巣や雛に人や動物が近づくとそれを防ごうとしますが、その時も急降下して鳴き声を上げるだけです。

とんだ珍事件に見舞われた可哀想なギズモ。捜索が功を奏して、一日も早く救出されることを祈りましょう。

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reference: livescience / written by まりえってぃ

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