育てた介助犬と感動の再会!「どんな状況でも冷静に」と教えたはずが…

story 2019/09/02

 

誰にでも、学生時代にお世話になった「忘れられない先生」がいると思いますが、それは犬であっても変わらないようです。

介助犬見習いだったエリヤは、生後8ヶ月でコロラド州へと渡り、ボランティアのアシュリー・ウィルトさんから一人前になるための訓練を受けました。

どこに行くにも2人はいつも一緒。エリヤはウィルトさんから多くのことを学び、どんな状況でも自信と穏やかさを失わない強靭な精神力を培いました。

Credit: Ashley Wilt Pet Photography

ウィルトさんは、エリヤとの日々を振り返ります。「私はあの子に30を超える命令を教え、どんな状況でも正しくふるまえるように訓練しました。ショッピングモールやレストラン、そして映画館や飛行機にだって乗りました。エリヤと一緒に25回以上のフライトを経験したんです」

エリヤの「良き教師」であることに努め続けたウィルトさんは、忍耐強さと思いやりを持って、しっかりとエリヤを導きました。

そしてついにウィルトさんのもとでの訓練が終了となり、彼らの別れの時間がやってきました。もともと教師と生徒といった立場でしたが、四六時中一緒にいた彼らにとって、その別れは大きな悲しみを伴うものでした。

Credit: Ashley Wilt Pet Photography

エリヤは最終トレーニングのためにカリフォルニアへと向かい、その6ヶ月後には、ついに訓練を完了させました。

ウィルトさんは、エリヤを一人前に育て上げたことを誇りに思っていましたが、心にはポッカリと穴が空いたままでした。そして、我慢がならなくなったウィルトさんはついに決意を固め、再会のための飛行機のチケットを予約します。

ウィルトさんがカリフォルニアへと向かったのは、エリヤの卒業セレモニーのタイミングでした。そこで「恩師」の姿を久しぶりに目にしたエリヤは感情を爆発させて大喜び。2人は再会を噛み締めます。

Credit: Ashley Wilt

ウィルトさんは再会の時を振り返ります。「エリヤはふだん、とっても落ち着いた犬だから、彼が私を見て我を忘れていたのを見て涙が出ちゃいました。どちらも6ヶ月の間、積もらせた思いが爆発しちゃったんです」

「彼をもう一度抱きしめて、どれほど成長を喜んでいるのかを告げることができてとても幸せでした。彼の成長が見届けられて、悲しかった思いが報われたような気がしたんです」

Credit: Ashley Wilt

そして再び先生のもとから離れたエリヤは、現在新たな家族と一緒に暮らしています。彼は、アメリカ海兵隊予備役の退役軍人であるランス・ウィアさんのもとで、介助犬としての暮らしをスタートさせたのです。

ウィルトさんの中でエリヤとの思い出はいつまでも消えませんが、彼女はエリヤが新たな飼い主のもとで、その役割を全うしていることを非常に嬉しく感じています。

Credit: Ashley Wilt Pet Photography

ウィルトさんは次のように語っています。「(ウィアさんは)すでにエリヤのことが大好きで、彼らはいつも一緒に冒険に出かけているみたい。2人は本当に相性抜群だし、エリヤを子犬から育てた身としては、暮らしの中で役割を全うしている彼の姿をみると、夢が叶った気分になります」

自立を促すのが「良き教師」としての務めですが、やはり別れの際には複雑な思いが去来するものです。それでも、新たな場所で幸せそうに暮らすエリヤの姿をみて、ウィルトさんの気持ちは今とても満たされているに違いありません。

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reference: thedodo / written by なかしー

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