飲酒運転の車に車で「体当たり」して歩行者の命を救った市民

story 2019/10/29
Credit: boredpanda

米アリゾナ州フェニックスの警察署がネット上に投稿した衝撃動画が、米国中で話題を集めています。動画は夜10時頃、交通監視カメラによって撮影されました。

体当たりの救出劇

その夜、シャノン・ヴィヴァールさん(27歳、女性)は、3歳になる子どもと、母親のシャーリーさんを乗せた車を運転していました。スーパーマーケットで買い物を済ませた帰り道でした。

運転中、シャーリーさんが突然叫び声を上げます。赤信号を無視した1台のジープが、横断歩道を渡っていた親子連れへ向かって猛スピードで突っ込んでくるのに気づいたからです。

その瞬間、シャノンさんはとっさにジープへ車ごと突進しました。その衝撃で、ジープは辛うじて歩行者が歩いていた場所を逸れました。まさに「体当たり」の救出のおかげで、親子は危機一髪事故を免れたのです。

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シャノンさんは、「あの瞬間、自分がアクセルを踏んだのか、ブレーキを踏んだのかは覚えていません。ジープに衝突した瞬間に記憶が飛んでしまいました」と語っています。

すんでのところで九死に一生を得た、擦り傷一つ負わずに済んだ親子に対し、シャノンさんの方は命には別状がないとはいえ怪我を負い、車も被害を受けました。

シャノンさんの夫が、GoFundMe(米国のクラウドファンディングプラットフォーム)で、今回の事故で生じた費用に対する募金を呼びかけたところ、すでに目標金額を上回る募金が集まりました。

Credit: GoFundMe

意図的かどうかは不明でも奇跡であることは確か

事故の直後、ジープを飲酒運転していたと思われる容疑者の男性は逃亡を図り、それを阻止しようとした複数の目撃者を刃物で脅しました。警察によると、男性は現在、飲酒運転、暴行、拳銃の違法携帯等の容疑で身柄を拘束されているとのことです。

「たとえ私の行動が意図的でなかったとしても、このようになる運命だったのだと思います」と語るシャノンさん。彼女自身は自分をヒーローだとは思っていません。

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動画を観た人々からは、さまざまな感想が寄せられています。

「アレクサンダー・フレミングは偶然ペニシリンを発明したけれども、多くの称賛を得ていることを忘れてはいけない。たとえこのドライバーがたまたまこの道を通っていて、偶然この事故に出くわしただけだったとしても、結果的に死亡事故を食い止めたことに対して称賛が贈られるべきだ」

「このドライバーが意図的に飲酒運転の車にぶつかったかどうかなんて誰が気にするんだい? とにかくこれは奇跡だ」

意図的であったかどうかは定かでありませんが、歩行していた親子連れの命が救われて本当に良かったです。シャノンさんの体当たりの勇気に拍手を贈りたいですね。

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reference: boredpanda / written by まりえってぃ

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