「男性は女性より面白い」は本当なの? 驚きの研究結果

心理学 2019/10/31
Credit: pixabay

あなたの思う「面白い人」を1人、頭に思い浮かべてみてください。

それは男性でしたか? それとも女性でしたか?

実はこの質問に対して、大半の人が「男性」を思い浮かべます。世間では「男性のほうが女性よりも面白い」といった共通認識が浸透していますが、このステレオタイプは本当に正しいのでしょうか?

ノースカロライナ大学の研究者らによる新たな研究が、この疑問に挑戦しています。彼らはこれまでに実施されてきた性別の違いによるユーモアの能力に関する研究をメタ分析することにより、より総合的な視点でこの疑問にメスを入れました。

ユーモアとは「誰かを笑顔にする」能力

ユーモアのスキルというものは非常に複雑に構成されており、感情的な側面や、認知的な側面、あるいは文化的な側面などの多くの要素を含んでいます。しかし中でも重要なのは、シンプルに「誰かを笑わせてあげられる」ということでしょう。

メタ分析の対象となったのは、自己判断などは除いた客観的な評価方法です。

たとえば、被験者にセリフを抜いたアニメの絵が提示され、そこに「面白いセリフ」を加えてそれを評価してもらいます。

そのセリフを書いたのが、男性なのか女性なのかは分からないということです。

事実、男性は女性より「面白」かった

対象となった様々な研究を総合して計算した結果、客観的な指標を用いても「男性のほうが面白い」ことが分かったのです。

しかし、その「差」はどれほどのものなのでしょうか?

データをみると、およそ63%の男性が女性よりも高いユーモアのスキルを持っていることが分かりました。これは小〜中程度の差です。

研究者たちはこの「差」が生まれた経緯について、被験者の年齢や評価者の性別の割合、さらには論文の著者の性別までも考慮に入れましたが、実験の結果に影響を与えるような要素は確認できませんでした。

つまり、「平均的には」女性よりも男性のほうが面白いといった事実が今回の研究により明らかになったことになります。

女性が男性のユーモアを底上げしてきた?

それでは、なぜ「平均的には」男性のほうがユーモアのセンスが高いのでしょうか?

この問いに対する正確な回答は得られていませんが、社会制度的に、女性のほうがそうした能力を育みにくい立場にあることが1つの可能性として考えられます。

また、進化論的な考えによれば、ユーモアは異性を惹きつけるための重要なツールとなるものです。妊娠・出産といった子孫繁栄のための大きな役割を担う女性は、男性の様々な要素を慎重に観察するため、その要請に応じて男性がユーモアのスキルを発達させたことも考えられるでしょう。

ユーモアは「知性」と深く関係しており、知性は生き延びる上で重要なファクターです。女性がその片鱗をみることができる「ユーモア」を重視するのは、自然なことなのかもしれません。

そのため男性は、ライバルと競うために自らのユーモアのセンスを磨く必要がある場合があります。こうした自然の摂理が、男性のユーモアのセンスを押し上げてきたとも考えられるでしょう。

「女性のほうが男性よりも面白くない」という事実に、多くの女性は眉をひそめるかもしれませんが、それはある意味で、社会が女性にユーモアを求めていないことの裏返しでもあるということです。

つまり女性は「面白くない」のではなく、「面白くある必要がない」ともいえるかもしれません。ただ昨今は女性のコメディアンや、社会的に活躍する女性も増えています。男女差は今後徐々に無くなっていくのでしょう。

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reference: psychologytoday / written by なかしー

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