子どもの不安を取り除く科学的な10の方法

psychology 2019/11/05
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注射の前、初対面の人と会う時、台風の時、発表会に出る時…。子どもたちは、日常のさまざまな場面で強い不安に陥ります。

そんな時、大人はつい「落ち着いて」、「泣かないで」、「勇気を出して」などと声を掛けがちですが、そんな言葉は役に立ちません。子どもたちは差し迫った危機的状況に、戦うか、逃げるか、身動きを止めるか(フリーズするか)のいずれかの方法で対処しようとする(戦うか逃げるか反応)ため、物事を理屈で考えられるような状態ではないからです。

そこで、不安に陥った子どもを落ち着かせる科学的な方法を10点ご紹介します。

1. 迷走神経を刺激する

子どもの咽頭の両側に位置する迷走神経に刺激を与えることで、戦うか逃げるか反応を妨げ、危険が迫っているわけではないという信号を脳に送ることができます。

迷走神経を刺激するには、以下のような方法があります。

  1. ガムを噛む
  2. 歌ったり、ハミングをしたりする
  3. ゆっくり呼吸する(息を吸う長さと吐く長さをできるだけ同じにする)
  4. ダークチョコレートを1片食べる
  5. 水でうがいをする

2. 深呼吸をする

不安に陥った子どもは、呼吸が速く浅くなりがちです。お腹や横隔膜からゆっくりと深呼吸をすることで、リラックスを促すことができます。

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子どもに次のようなことをさせてみてください。

  1. シャボン玉を吹く
  2. 風車に息を吹きかける
  3. 指先をキャンドルに見立て、火を吹き消すフリをする
  4. 口笛を吹く
  5. 息を吸うたびに、体内が落ち着く色、香り、光、暖かさでゆっくりと満たされていくことを想像する
  6. 3秒間息を吸い、3秒間呼吸を止めて、3秒間息を吐く

3. 正中線を交差する

体の正中線を交差して、手足や目を体の反対側にクロスさせることは、脳のリセットに役立ちます。それは、右脳と左脳が同時に活性化することで、論理と感情の両方で思考できるようになるからです。

以下のことを試してみましょう。

  1. 右手で左の膝に、左手で右の膝にタッチしながら歩く
  2. 両腕を真横に真っすぐ伸ばし、体が風車になったつもりで腕を回す
  3. 片手でテーブルを拭く
  4. 8の字を描くようにして歩く

4. 体に力を入れて何かを押したり引いたりする

体に力を入れて何かを押したり引いたりする活動は、子どもの筋肉や関節に刺激を与えます。これにより、集中力や注意力を向上させ、心を落ち着かせることができます。

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  1. 壁を両手で押す
  2. リュックサックを背負う
  3. 掃除機をかける
  4. ジャングルジムに上る
  5. 本の山を運ぶ
  6. ワゴンを引っ張る

5. 名前をつける

戦うか逃げるか反応に陥った子どもの感情は、嵐のように荒れ狂います。

子どもには、その時の気持ちに名前をつけさせ、「何が自分を動転させているか」について自分の言葉で語らせることが大切です。そうすれば、子どもは自分の経験を左脳で理解し、状況を把握することができます。

また、語る前に、体を動かすことも大切です。

6. 1つのことに集中する

リラックスには、集中する対象を1つに絞ることが効果的です。

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子どもが不安に陥ったら、幸せを連想する場面や物を頭に思い浮かべるよう促してみましょう。

  1. 心が落ち着いて幸せな気分になれる場所や、これまでに行ったり見たりしたことのあるお気に入りの場所を思い浮かべる
  2. そこで何が見えるか、どんな音が聞こえるか、どんな匂いがするかを想像する
  3. 体がどんな気持ちになるかを想像する

7. 計画を立てる

子どもは、計画を立てることを通じて、不安を消そうとする代わりにそれに対処する方法を学びます。

不安な気持ちになった時に行う不安解消のルーティンをあらかじめ決めておくと安心です。

8. ユーモアを取り入れる

笑いは、筋肉を緩め、ストレスに立ち向かうエンドルフィンの分泌を促す効果があります。

子どもと一緒にゲームをしたり、アニメを見たり、面白い絵本を読んだりしてみましょう。

9. 儀式を取り入れる

儀式は、ストレスを開放する安定剤として役立ちます。不安が生じる前・最中・後に行う儀式を考えてみましょう。

たとえば、「病院に行く時は必ずお気に入りの漫画を持っていく」といった方法もその1つです。

困難な状況を乗り越える感覚を子どもに身に着けさせるため、儀式を取り入れましょう。

10. 振り返る

不安な状況が一段落したら、以下のように子どもに振り返らせるようにしましょう。今後も回復力と強さを身につけることができます。

  1. 10段階評価で、どのくらい難しかった?
  2. 他の困難な活動と比べて、難しかった? それとも簡単だった?
  3. 何をしたから、それを乗り越えられた?
  4. それを乗り越える中で、1つだけ楽しめたことがあったとしたら、それは何?

子供のお金教育で大切なのは「与えること」だった

reference: psychologytoday / written by まりえってぃ

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