人はなぜ「拒絶」を恐れるの? 幼少期の「友人関係」が鍵

psychology 2019/11/08
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私たちは誰でも「拒絶」を恐れています。その程度は人それぞれですが、中には極端に拒絶されることに怯え、精神を病んでしまう人もいるほどです。

心理学用語では「拒絶感受性」と呼ばれるその傾向について、「Social Psychological and Personality Science」に掲載された新たな研究が、幼少期の経験との深いつながりを示しています。

果たして幼い頃のどのような体験が、あなたの拒絶感受性に影響を与えているのでしょうか?

6歳、9歳、12歳時点の子どもを調査

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ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の研究チームがおこなったこの研究は、同校の気性に関する長期にわたった過去の研究データを調査したものです。

基になった研究は、人格形成初期の気性について調査することで、後の感情あるいは精神的な疾患の予兆についてヒントを得ようとしたものであり、研究チームはこのデータから、幼少期の体験が大人になってからの拒絶感受性に影響を及ぼしているのかについて調査したということです。

幼い頃の経験は、後の拒絶感受性に影響を与えているのでしょうか?彼らの結論は「イエス」。つまり、幼少期の体験が後の拒絶感受性の大小に影響を与えていることが分かったのです。

調査の対象となった研究では、447人の子どもたちの6歳、9歳、12歳の時点でのデータが、それぞれ異なる観点から測定されています。

まず6歳の時点では、両親による受容と拒絶、両親との関係の質、両親による社会的なサポート、観察や両親の申告による子どもへのネガティブな影響が判断材料となりました。

次に9歳の時点では、子どもの自己申告による両親の受容と拒絶、友人からのサポート、教師からの申告に基づく仲間外れの有無、両親と子ども双方からの申告による子どものへネガティブな影響が判断材料となっています。

最後に12歳の時点では「子どもの拒絶感受性アンケート」の修正版を用いることで、子どもたちの拒絶感受性が評価されました。

浮かび上がった3つの事実

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各時点の調査により、3つの重要な事実が浮かび上がってきました。1つ目は、9歳の時点で友人からのサポートがあると自己申告をしていた子どもは、12歳の時点で高い拒絶感受性を持っていたということです。

2つ目は、6歳の時点で両親との間に質の高い関係を築けていた子どもは、12歳の時点で低い拒絶感受性を持っていたという点です。

そして3つ目は、子どもへのネガティブな影響と拒絶感受性との関係です。6歳の時点でネガティブな影響を多く受けていた子どもは、12歳の時点で高い拒絶感受性を持っていました。

これらの事実は驚くべきものでした。両親による受容や拒絶が、後の拒絶感受性に影響を与えていなかったのです。

つまり言い換えると、子どもの拒絶感受性は両親よりも友人からの影響を色濃く反映している可能性があるということです。

親は自身と子どもとの関係だけでなく、子どもに「友達との関係」を聞くなど、友人関係も考慮したほうが良さそうです。

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reference: psychologytoday / written by なかしー

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