あなたは大丈夫?危険な「虐待」の種類とその見分け方

psychology 2019/11/22
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夫婦や恋人の間で起きる虐待には、さまざまな種類があります。

誰もが愛情に満ちた健全な関係を望むものですが、健全な関係が相手への尊敬・優しさ・無償の愛に基づくのに対して、非健全な関係はこうした特質に欠いています。

被害者自身がそれが虐待であることに気づくためには、それぞれの虐待のタイプがどんなものであるかをあらかじめ知っておく必要があります。

被害者が自分が虐待を受けていることに気づかないまま年月が経過することは、決して珍しいことではありません。被害者自身が問題を抱えていると思い込まされていて、蓋を開けてみるともう一方のパートナーこそが加害者だったというケースも少なくありません。

1. 身体的虐待

「虐待」という言葉を聞いて大多数の人が最初に思い浮かべるのが、身体的虐待かもしれません。

身体的虐待とは、殴る・蹴る・叩く・首を絞めるといった強制的な身体的接触のことを指します。また、ネグレクトや放棄も、身体に影響を与える行為であることから身体的虐待に分類されます。

さらに、身体的虐待には、自分の意志に反して拘束されたり、自分のパーソナルスペースに侵入されることも含まれます。この種の暴力はしばしば、深刻な傷害や死につながることも。身体的虐待は家庭内暴力のもっとも典型的な形です。

2. 言葉の虐待

言葉の虐待は、周囲から見て明らかな場合もあれば、気づかれにくい場合もあります。これには、怒鳴る・罵る・周囲に相手に関する嘘をつくといった行為が含まれます。

嘘をつくことが言葉の虐待に含まれることを意外に思う人もいるかもしれませんが、自分に関する誤った情報を周囲に流布することは、その人の尊厳を傷つける行為です。言葉の虐待は、あなたにまるで自分自身が狂っているかのように思い込ませるために用いられます。

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こうした行為は、ガスライティングとも呼ばれます。もし被害者があることが真実だということを知っていて、その中に加害者についてのネガティブな内容が含まれている場合、加害者は被害者にまるで自身がすべてを妄想したかのように信じ込ませるよう仕向けます。言葉の虐待は、しばしば心理的虐待と重複して生じます。

3. 心理的虐待

心理的虐待は、被害者を周囲から孤立させることで、周囲から虐待の実態が見えにくくなる場合が少なくありません。

心理的虐待は、前述のように、被害者に自身の正気を疑うよう仕向けるガスライティングの形を取ることもあります。心理的虐待は、単に被害者の名声を傷つけるだけではありません。明らかな真実が眼の前に晒されているにもかかわらず堂々と嘘をつかれることは、被害者の精神を徐々に蝕んでいきます。

自分の論理にまったく反することを事実として並べ立てられ続けるなんて、どれほどの苦痛でしょうか。この種の虐待が被害者に深い心の傷をもたらすのも頷けます。心理的虐待は、被害者を「悪人」、加害者を「善人」であるかのように周囲の目に映すことさえあります。

4. 性的虐待

夫婦や恋人の間でも性的虐待やレイプが起こりうることを知っていましたか? パートナーが肉体関係を望んでいないのにそれを強要するすることは、性的虐待やレイプとして見なされます。

性的虐待は身体を伴うものであると同時に、感情的・心理的虐待でもあります。自分の欲しいものを手に入れたり、相手を征服・侮辱したりする手段としてセックスを用いることも、性的虐待の一種です。

本来はパートナーとの関係にポジティブな効果をもたらすはずのものであるセックスが、虐待という憎むべき形で現れることは、不幸としか言いようがありません。

5. 感情的虐待

感情的虐待は心理的虐待に類似・重複している部分もありますが、その大きな違いは、前者が思考より感情に深く関わっていることです。感情的虐待では、被害者と被害者の感情が一致しなかった場合、被害者の感情がしばしば無視されます。

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感情的虐待の背景には、一方のパートナーが相手の生活のあらゆる側面を統治しようとする「支配」が存在します。たとえば、相手に仕事や銀行口座を持つことを認めないといった経済的支配もその一種です。支配は、過去の経験や嫉妬が原因で生まれる場合があります。

また、侮辱やネグレクトによって、パートナーに「自分は無価値だ」と思い込ませることも感情的虐待の一種です。その中には、人種差別や性差別だけでなく、訛りを馬鹿にするといった行為も含まれます。

ほとんどの場合、深刻化するまで周囲がこの虐待に気づくことはありません。

6. 依存症による虐待

アルコール中毒や薬物中毒といった依存症も、虐待の形態の一つです。

依存症は、依存症に陥った本人のみならず、パートナーやその家族、果てには彼らを取り巻く多くの人々に被害をもたらします。

パートナーにアルコールや薬物などの依存症が疑われる場合は、専門家のサポートを受けることが重要です。中毒は、克服がもっとも難しい種類の虐待と言えるでしょう。

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以上のように、虐待の種類を理解しておけば、万一自分が虐待を受けていた場合に、それがどのカテゴリーに属するものかを見分けることはそれほど難しくないはずです。これらのカテゴリー同士はどこかで重複していることがほとんどなので、複数の兆候が同時に見られるケースもあるでしょう。

自分が虐待を受けているかどうかを判断する手段の1つとして、自分がパートナーから「正気でない」というラベリングをされていないかどうかを見ることがあります。このラベリングは、すべての虐待の兆候を覆い隠し、真実を見えにくくします。

もしあなたがパートナーから「正気でない」というレッテルを貼られていたら要注意です。正気でないのは、相手の方かもしれません。一刻も早く周囲に助けを求めましょう。

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reference: learning-mind / written by まりえってぃ

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