「アドバイス」は友情を壊す?悩む人を正しく導く方法とは

psychology 2019/11/27
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友人が失恋したり職を失って落ち込んだ時、どのように接していますか?

多くの人は、自分の知り合いを紹介したり、就職セミナーへの参加を促したりと、具体的なアドバイスをしているのではないでしょうか。

あなたの助言に対し、友人はおそらく感謝するでしょう。しかし、ある理由から、具体的な道を示すことは良くありません。

むしろ、過剰なアドバイスは、友情を壊してしまう危険も潜んでいます。

迷える友人を正しく導くには、何よりも彼らの「自主性」に働きかけることが一番なのです。

「アドバイス」は「自主性」を低下させる

アドバイスがしばしば裏目に出る理由は、助言を受けた人の「自主性」を低下させてしまうからです。

自主性は、すべての人が心理的に必要とする3本柱のひとつに当たります。

3本柱の1つ目は「能力」への要求です。例えば、「自分が何らかの分野に秀でている」という達成感・充足感を感じることです。

2つ目は「関係性」への要求で、「自分は誰か・何かと繋がっている」という所属感を感じること。

そして3つ目が「自主性」への要求で、「自分の行動を自ら意思決定している」という自己コントロール感です。

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一方、具体的なアドバイスを与えることは、友人がベストな自己判断をするチャンスを奪い、あなたの考えを押し付けることになります。

ある研究では、友人同士でお互いの自主性を高め合うと友情は強くなり、反対に、アドバイスを強要すると友情は弱くなるという結果が出ています。

アドバイスの回避はあなた自身にも利益をもたらす

さらに、アドバイスをやめることが、心理的な健康の向上に繋がるという研究結果もあります。

あなたが友人にアドバイスをしなければ、友人がその助言を無視して、自分勝手に振る舞った場合の苛立ちや不満、ストレスがなくなるのです。

反対に、あなたが友人の選択を尊重し、自主性を高めることができれば、お互いの絆はさらに深まるでしょう。

それでは、「自主性」を高める方法とは具体的にどのようなものでしょうか。例えば、友人が失業した場合を考えると、以下の4つのような質問が最適です。

  1. これまでの仕事探しでは、どのような職種が上手くいった?
  2. 前に進むための選択肢は、今どれがベストだと思う?
  3. 仕事がない状態で、困ることや心配事は何?
  4. 次のステップを導き出すために必要な材料・情報は何だと思う?

上記質問でなくても、大切なのは進むべき道の押し付けではなく、友人自身が考えることの促しです。これを心がけるだけで、友人の自主性を高めながら、お互いの絆を深められます。

これは親から子に対する教育の場面でも言えることです。勉強でもスポーツでも、一から十まで細かく教え込むと、子供が自分自身で考え、成長する機会を奪ってしまいます。

進ませたい道に引っ張るよりも、相手が進みたい道へ背中を押すことを心がけましょう。

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reference: psychologytoday / written by くらのすけ

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