長続きするカップルの秘訣は「マインドフルネス」だった

psychology 2019/11/28
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近年、「今、この瞬間を大切にする」マインドフルネスが得意な人は、ストレスを感じにくいだけでなく、パートナーとの関係も良好に保てることが明らかになってきました。

米国の大学が行った最近の研究によると、ストレスを一旦脇においてパートナーとの愛情に満ちた関係に集中する手助けとなるのが、まさにこのマインドフルネスだそうです。

研究の背景には、家族ストレス理論(FST)と呼ばれる理論が存在します。FSTは、「家族関係の質は、『苦悩の主観的感覚』をパートナー同士がどのように知覚・管理するかに依存する」ことを提案するものです。

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例えば、経済的に絶えず逼迫していて、次の給料日を常に待ちわびているようなカップルは、慢性的なストレスを感じるでしょう。また、もしカップルのどちらかが事故に遭ったり、失業したりすれば、急性のストレスが発生します。

どちらの場合も、状況に上手く対処できれば、これらの悩みがカップルの関係に影響を及ぼすことはありません。ストレスの要因そのものは残ったとしても、それを脅威としてではなくチャレンジの一種として捉えることができるはずです。つまり、状況自体は変えられなくても、状況の捉え方はその人次第で変えられるわけです。

マインドフルネスは、こうした心のスイッチを切り替えるツールになります。

幸せカップルの背景にある秘密の足し算とは?

マインドフルネスとストレスの減少の両方がカップルの関係の質を改善するというFSTの予測を確かめるため、著者らは、異性同士のカップルの関係にある男女281名から回収したアンケートデータを分析しました。

中でも67%が関係に悩みを抱えており、43%が離婚や別居を検討していたといいます。

マインドフルネスに関する質問には、「私は自分が何をしているかをあまり意識せずに自分が『自動的に動いている』ように感じる」「無意識にある感情を感じていて、ある程度時間が経過するまでそのことに気づかないことがある」といった項目の自己評価が含まれました。

また、ポジティブな関係に繋がる行動に関する質問には、「過去1ヶ月間で、パートナーに何回『好きだ』と言いましたか?」「相手の体に触れるなどの愛情表現をどれくらい頻繁に行いますか?」といったものが含まれました。そして、総合的なストレスの値とパートナーとの関係の質については、被験者が7段階評価で判定しました。

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分析の結果、予想に反して、被験者のマインドフルネスの状態が、パートナーとの関係についての受け止め方を表す指標になることが明らかになりました。つまり、マインドフルネスはストレスの受け止め方よりも、パートナーとの関係と強く関係していたのです。

また、ポジティブな関係に繋がる行動は、マインドフルネスやストレスの受け止め方と関係が無い代わりに、パートナーとの関係を表す指標として機能していました。

これらの発見は、「マインドフルネス+ストレスの低さ+ポジティブな関係に繋がる行動=幸せカップル」という足し算が成り立つことを如実に表しています。

ありのままの相手を受け入れよう

「でも、マインドフルネスって特定の人にしか備わっていない特別な性質じゃないの?」と、諦めかけた人もいるかもしれません。実は、マインドフルネスは訓練次第で手に入れることができます。

恋愛や夫婦間の関係においては、何よりもまずパートナーの欠点を含めたすべてを受け入れることで、愛情や優しさを示すことが大切です。パートナーの行動を批判的でない眼差しで観察することで、「絶えず批判する」、「パートナーを変えようと試みる」といった関係性に悪影響をもたらす行動に向かう危険性を抑えることができます。

あなたが完璧でないのとの同じように、パートナーも完璧ではないという事実を受け入れることができるようになれば、しめたもの。今という瞬間を生き、自分が今抱いている感情を受け入れる能力を高め、言葉や身体的なふれあいによる愛情表現ができるようになれば、2人の間に立ちはだかるいかなるストレスにも打ち勝つことができるはずです。

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パートナーと歩く長い長い道のりの途中では、青空が晴れ渡る日もあれば、嵐吹が吹き荒れる日もあるでしょう。マインドフルネスを用いて、最強のカップルを目指しましょう!

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reference: psychologytoday / written by まりえってぃ

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