間違えやすい「自己肯定感」と「自己愛」の違いとは

psychology 2020/01/01
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最近よく耳にする『自己肯定感』。しかし「自己肯定感が高い」と思っていた人が、実は「自己愛」のかたまりだった…なんてことも。

この2つの言葉をしっかり知っておくと、自分をよく知るきっかけとなり、自己肯定感を上げることにつながります。今回の記事では、自己肯定感と自己愛について解説します。

1.自己肯定感ってなに?

自己肯定感とは「どんな自分でも受け入れ、認めてあげること」です。

嫌なことやストレスが多い時に「どうせ私なんか……」と卑下することはありませんか?

自分を否定する時間が長くなると、自分や他者を信用できず、自己肯定感がだんだん低くなることがあります。逆に、「生きていることそのもの」を肯定し、自分を大切してあげられれば、より充実した生活を送ることができるのです。

2.自己愛ってなに?

では、「自己愛」とは何でしょうか。これは「一見、自信があるように見える人」に多くみられるものです。

簡単に言うと『部分的な能力や特性によって、自分をよく見せようと思うこと』。「○○大学を卒業して大手企業に就職する!」といったように、自分の価値を上げたいという願望は誰しも持つものです。

他人に認められたいという気持ちは誰しも持つ欲求ですが、やりすぎてしまうとナルシスト・自己中心的な人という印象が強くなりますので、自覚がある場合は気をつけましょう。さらに度が過ぎると、自己愛性パーソナリティ障害と呼ばれることもあります。

3.自己肯定感と自己愛の違いとは?

この2つの言葉は、一見あまり違いはないように思えますが、実際は相反するものということが分かります。では、両者の違いを詳しく見ていきましょう。

1.他者の存在を認めているか?

ナルシストや自己中心的な人は、「自分さえよければいい 」と思っている傾向があります。そこに他者は存在せず、良好なコミュニケーションも難しいでしょう。

自己肯定感がないと、他人を思いやる気持ちを疑ってしまうため、結局他者を受け入れられないのです。

一方、自分を認められていれば、他者も認めることができているため、自己中心的な言動をする必要がありません。

2.親からの愛情を十分に受けたか?

幼少期に親と良い関係を築けていないと、将来的に自己肯定感が低くなると言われています。他者を認めることも、自分を受け入れることもできない場合、社会的なステータスを得ること、つまり自己愛だけが『自分の価値』を上げる手段となる場合があるのです。

このような心の現象は「愛着障害」と言われています。

3.自分に自信があるかどうか

自分を受け入れて納得のいく生き方をすると、自己肯定感に影響をあたえ、自信もついてきます。

しかし、自己中心的な人は自分を受け入れる心の余裕がないため、自己愛を大きくすることで『仮の自信』を手にいれます。

4.自己肯定感と自己愛のバランスが大切

自分をよく知り、理解することが、大きすぎる自己愛による『仮の自信』から抜け出せる第一歩なります。あるいは、自分のことを受け入れてくれる人との出会いが、自分をよく理解する第一歩になることもあるでしょう。このように人との出会いは、自分を客観視できる大切なものなので、「変わりたい」と思うことが重要です。

このように自己肯定感と自己愛は互いに密接な関係性をもっており、どちらもわたしたち人間にとって必要なものです。この記事で紹介した違いを理解し、あなたの生活をより豊かで充実したものにしていきましょう。

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references: ritsumei, 小此木 啓吾『自己愛人間』, jstage / written by Cocology編集部
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