あなたが恋愛や仕事で「必要とされたい」と感じる理由

psychology 2020/01/26

恋愛や仕事において「必要とされたい」と感じることは自然なこと。ごく自然なこととはいえ、私たちが「必要とされたい」と感じるのはなぜでしょうか。この記事では「必要とされたい」と感じる理由や「必要とされたい」気持ちを満たす方法について解説します。

必要とされたいと感じる理由

「誰かに必要とされたい」と感じることは、ごく自然な感情です。アメリカの心理学者・マズローが提唱した「マズローの欲求階層説」によると「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」とされ、自己実現に向かうために必要な欲求のひとつが「必要とされたい」欲求(承認欲求)と言われています。

必要とされたい欲求は、実際に自分が必要とされているという実感が持てていないために生じます。たとえ外から見れば必要とされているように見えても、その人自身が「自分は必要とされているんだ」と感じることができていなければ、欲求は満たせていないのです。

必要とされたい欲求が満たされない理由として、親と健全な親子関係が築けていなかったなどの幼少期の環境、遺伝との関連、仕事やプライベートにおける人間関係の問題などが考えられます。

必要とされたい気持ちと恋愛との関係

恋愛において「自分ばかりが相手を必要としていて、相手に必要とされていると思えない」と感じる人も多くいます。

たとえば連絡がいつも自分からでなかなか返事をもらえなかったり、デートの約束を守ってもらえなかったりといったことが続くと「もっと相手に必要とされたい」と感じることも増えるでしょう。

中には相手の気をひくために他の異性との関係を匂わせたり、本当は別れたくないのに別れを切り出したりというような行動に出る人もいます。

しかし、こうした行動では事態は好転しません。むしろ、相手との信頼関係が崩れてしまう可能性があります。

必要とされたい気持ちと仕事との関係

仕事で「必要とされたい」と感じる人もいます。仕事を適切に割り振ってもらえない、仕事内容が単調でつまらないといった場合などに、仕事をしている自分に価値を見いだせずにやる気をなくしてしまうのです。上司や同僚との関係がうまくいっていない場合にも「必要とされたい」と感じることがあります。

しかし、必要とされたいあまりによく考えないまま仕事を辞めてしまうと後悔する可能性もあります。

必要とされたいという気持ちを満たすには

では、恋愛や仕事において「必要とされたい」という気持ちを満たすにはどうすればよいのでしょうか。

相手と話し合い、自分の気持ちを理解してもらう

まずは恋人、家族、上司など自分が必要とされたいと思う相手と話し合ってみましょう。話し合う際には一方的で感情的にならないよう「相手に何をしてほしいのか」「自分は現状についてどう感じているのか」をきちんと整理してから話し合いをすることが大切です。

そもそも、相手があなたの「必要とされたい」気持ちに気づいていないことも多いので、その点についてしっかりと伝えるようにしましょう。

ボランティアに参加する

「必要とされたい」欲求を満たすには、人の役に立つことを進んで行うのもひとつの方法です。「必要とされたい」欲求は、必要とされたい相手によってだけしか満たさなくてはならない、ということはありません。

たとえば、ボランティアに参加してみてはいかがでしょうか。進んで誰かの役に立つことで「私にも人の役に立てるんだ」と、必要とされたい気持ちを満たすことができます。

必要とされたい気持ちと上手く付き合おう

「必要とされたい」と思うことは決して悪いことではなく、ごく自然な感情です。もし今の生活が満たされず「必要とされたい」気持ちが大きくなっている場合は、今回紹介した対処法を試してみてください。

 

references:
小島 弥生「防衛的悲観性と賞賛獲得欲求・拒否回避欲求の関連 : 2つの承認欲求がともに強い人の特徴について」埼玉学園大学紀要. 人間学部篇,11巻,p.67-74,2011太田肇『「承認欲求」の呪縛』(新潮社)

承認欲求が強くなる原因は? どうやって充たせばいい? 精神科医に聞いてきた
/ written by Cocology編集部

SHARE