禁止されると反発してやりたくなってしまう「心理的リアクタンス」とは?

relationship_psychology 2020/03/23

上司や家族に頼み事をすると反発されることはありませんか? それは「心理的リアクタンス」と呼ばれる心理効果によるもの。

では、どうすれば心理的リアクタンスを回避することができるのでしょうか。この記事では心理的リアクタンスの内容や心理的リアクタンスを起こさずに頼み事や説得をする方法について解説します。

心理的リアクタンスとは

心理的リアクタンスとは、自分に自由があると思っていたことに対して禁止や制限をかけられた際に反発したくなる心理のことを言います。人は自由ではなくなったときにその自由を取り戻すために行動するというのが心理的リアクタンス理論の基本的な考えです。

心理的リアクタンスは1966年、ジャック・ブレームによって提唱された理論です。この理論は今までに人を説得させることを中心に用いられ、研究が進んできました。

日常で起こる心理的リアクタンスの例

日常でもさまざまな場面で心理テクリアクタンスが起こったり、意図的に用いられたりしています。

仕事における心理的リアクタンス

自分が主体で進めていいと言われた仕事に対してあれこれ禁止されたり、口出しされたりしてムッとしたことはありませんか? これは心理的リアクタンスのひとつです。

業務の方針上仕方がないことであっても、気持ちがすっきりしないのは「この仕事は自分の裁量でやれると思ったのに」との気持ちがあるからでしょう。自由があると思っていたにもかかわらず上司から禁止されることで、反発心が生まれてしまうのです。

家庭における心理的リアクタンス

家庭も心理的リアクタンスがよく生じる場所です。妻または夫などが細かいところまで口うるさくてイライラしたり、母親に勉強や片付け、将来のことなどを言われて反発したりといった経験は多くの人にあるのではないでしょうか。

これも本来は「自分で決められる自由がある」と思っているのにそれが叶わないため、反発したくなるのですね。

マーケティングにおける心理的リアクタンス

一方、心理的リアクタンスをうまく活用している例もあります。CMやWeb広告などを見ていて「○○な人は絶対に申し込みボタンを押さないでください」「ここから先は見ないでください」「○○できない人は買わないことをおすすめします」と書かれていると、つい書いてあることとは逆のことをしたくなりませんか? これは心理的リアクタンスのよい活用例です。

心理的リアクタンスを起こさずに相手にお願いをするには?

頼み事をする際にはいくつかの点に気をつけなければ、相手の心理的リアクタンスを呼び起こしてしまい、うまく頼み事を聞き入れてもらえません。ここでは、心理的リアクタンスを起こさずに相手にお願いをする方法を紹介しましょう。

期日、してほしい内容を具体的にお願いする

心理的リアクタンスを起こさずに頼み事をする際には、具体的にお願いしたい内容を伝えることが大切です。期日やしてほしい内容、他の誰かと一緒に作業する必要があるものかなど。単純に「これやっといて」とお願いするよりもぐっと聞き入れてもらいやすくなります。

なぜその人に頼むのか、理由を伝える

人は合理性があれば納得できる生き物です。そのため、頼み事をするときは「なぜその人に頼むのか」をしっかりと伝えると納得してもらいやすくなるでしょう。そうすれば「私がやらなくてもいいじゃん」と思われることもなくなるはずです。

上から目線や攻撃的な言い方をしない

頼み事をするときは決して上から目線や攻撃的な言い方をせず、ていねいにお願いしましょう。なぜなら、人は高圧的な態度を取られるとつい反発してしまいたくなるからです。

なかなか頼み事を聞き入れてもらえないときは、上から目線や攻撃的な言い方をしていないか振り返ってみましょう。

心理的リアクタンスを知っていれば、頼み事もスムーズに

心理的リアクタンスは厄介な心理効果ですが、その特徴を知って適切に対処すれば回避できます。心理的リアクタンスを知ることで日々仕事や家庭で生じる頼み事や説得などもスムーズにいくのです。

今日から、誰かに頼み事をするときは心理的リアクタンスの特徴を頭の隅に置いて、お願いしてみてくださいね。

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