脳の劣化を止めるための4つの習慣「ダンス」「園芸」

psychology 2020/03/20

加齢に伴い、脳は縮小する傾向があります。

40歳以降、人間の脳の重量は、10年ごとに約5パーセント減少し、70歳以降、脳の収縮はさらに速まります。

しかしプレリリースによると、定期的にウォーキングやダンス、水泳、ガーデニングを行うことで、加齢による脳収縮を防止できるというのです。

驚くべきことにその効果は、脳の加齢を4年遅らせることに相当するとのこと。

コロンビア大学が行ったこの研究には、平均年齢75歳の1,557人が参加し、参加者は毎週の運動時間とエネルギー量を報告しました。

次に、運動強度と運動時間に基づいて、研究参加者を、運動しなかった人とやや運動した人、最も運動した人の3つのグループに分けました。

その上で、研究参加者の脳画像を撮ったところ、活動性の低い高齢者は、脳容積が小さくなる傾向がある一方、最も活動的だった参加者は、脳の体積が大きくなり、脳の収縮が少ない傾向がありました。

つまり、定期的に歩いたり、踊ったり、泳いだり、庭いじりしたりする高齢者の脳は、年を重ねても収縮しにくかったのです。

今回、脳の萎縮を止めるこの4つの習慣について、詳しく見ていきましょう。

ウォーキング

紀元前4世紀に、”西洋医学の父”と呼ばれたヒッポクラテスは、当時「歩くことは最高の薬」と述べました。

この言葉は現代まで受け継がれ、いまだにウォーキングは薬を使わない治療法として考えられています。

また他の研究では、定期的に軽い運動を行った高齢者は、運動していない高齢者よりもより健康であったと示しています。

さらに、エスカレーターの代わりに階段を使ったり、ネットではなく店で買い物をしたり、ドライブスルーを選ばずレストランに行ったり、とても軽い運動でも、脳の萎縮の防止や健康促進に大きな効果を生むといわれています。

これは、1〜2分の運動であっても1日に合計30分動いたとすると、30分間の連続運動をしたことに相当するからだといいます。

ダンス

ダンスは、幸せホルモンであるエンドルフィンを放出し、私たちの気分を高め、不安を和らげることができます。脳の萎縮を防止し、認知症の治療にも効果があります。

良い思い出を呼び起こしたいのなら、昔聴いていた曲や好きな曲と合わせてダンスを行うのも良いでしょう。

ビルボードチャートの記録から、そのダンスの公開された年度をクリックし、鮮明な思い出を取り戻しながら、曲を見つけてみましょう。

高齢者や団塊世代を含め、あらゆる年齢の人々が、椅子から立ち上がって、音楽に合わせてダンスを始めるかもしれません。

園芸

ガーデニングは、自分の限界を思い出させてくれ、心の安らぎを与えてくれます。

どれだけ慎重に庭を手入れしても、悪天候やげっ歯類による害獣被害など、予測不可能な出来事があります。

自分では制御できない予測不可能なことを何とかしようとするため、ストレスが生じてしまいがちです。

自然の中で行うガーデニングは、私たちにコントロールの限界を思い出させてくれるでしょう。

ガーデニングは、私たちが自力で完璧にこなそうとするのを止め、ストレスの積み重ねによる脳の過労と収縮を抑えてくれるのです。

水泳

水泳は、ストレスを和らげ、脳の萎縮防止に効果的といわれています。

不安やうつなどストレスに関連する症状の解消に、水泳は効果があるといわれてきました。

さらに研究では、実際に水に潜ることで、実験参加者の大脳の血流量が高まり、脳の活性化が見られたことから、水泳は、脳の萎縮と認知機能の低下も止めてくれると考えられています。

暑くて外でガーデニングができない夏の時期には、水泳をしてみるのもいいかもしれません。

何れにしても、ウォーキングやダンス、ガーデニングといった有酸素運動は、脳の萎縮を止めるために良い方法です。

脳の加齢を止めるために、日常的にできる簡単な運動から始めてみてはいかがでしょうか。

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A Longitudinal Study of Brain Volume Changes in Normal Aging Using Serial Registered Magnetic Resonance Imaging
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/written by cocology編集部

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