人を励ます時に「共感」よりも「思いやり」のほうが良い理由って?

psychology 2020/03/31

あなたの前に、悩みを抱え、心が傷ついている友人がいるとしましょう。

その友人にあなたはどう接したら良いでしょうか?

今回は共感と思いやりの違いと、思いやりを持つための方法について紹介します。

共感と思いやり

傷ついた人には、共感を示したり思いやりをかけたりすることが多いでしょう。

一見、似ているようにも感じる共感と思いやりですが、これらには明確な違いがあると言われています。

共感とは、他者が感じている怒りや悲しみなどの様々な気持ちを捉えることです。一方、思いやりとは、苦しんでいる人を心配し、その人のために何かを行ってあげることです。

共感するときには、他の人のネガティブな感情を引き受けるため、バーンアウトや健康問題を引き起こしたり、社会的に引きこもったりすることもあります。

しかし、思いやりを感じるときには、相手のネガティブな感情ではなく、他のことに焦点を当てているので、前向きでモチベーションがあり、燃え尽きることはなく、社交的に振る舞えます。

思いやりによって、苦しんでいる人を前にしても、あたたかい心を持ち、ネガティブな感情を抱くことがなくなるのです。

そのため、共感ではなく、思いやりを持つことが必要といわれています。

共感を思いやりに変える方法

では、どのようにしたら思いやりを持つことができるのでしょうか?

アメリカのウィスコンシン大学の心理学者によれば、思いやりを持つには、瞑想によるトレーニングが必要といわれています。

このトレーニングは、初めに深く息を吸って吐き出し、そして呼吸に集中しながら、心の中にある心配事を取り払うことから始まります。

次に、親密な人物や中立的な人物、敵、全ての人類など対象を視覚化してみます。

呼吸を整えながらこれを行うことで、あたたかい感情が、あなたの心の中にあることに気づくことができるはずです。

そしてその感情が、視覚化したそれぞれの対象にも届くところをイメージしてみてください。

実際の研究では、思いやりの訓練を受けた人は、快適な触れ合いや社会的報酬の共有に関わる内側眼窩前頭皮質と腹側線条体が活性化しました。

しかし、共感のトレーニングを行った人は、他の人の苦しみを代わりに感じることに関連する島や前帯状皮質が活性化していました。

つまり、共感の訓練をした人よりも、思いやりの訓練をした人は、その人自身が肯定的な感情を報告していたのです。

問題を抱え、心が傷ついている友人が周りにいたら、ぜひ思いやりをもって接してあげてください。

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references: psychologytoday /written by cocology編集部
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