人間の「恐怖を感じると身を寄せ合いたくなる衝動」と上手く付き合うには

lifehack 2020/05/15
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新型コロナウィルスが感染拡大の一途を辿る中、国や地方自治体から外出自粛とソーシャルディスタンスを守るように要請がかかっています。ワクチンがない現段階で、私たちができる「自分と周りの人を守る主要な方法」は、この2つです。

人間は恐怖を感じると、複数人で身を寄せ合う生き物です。しかし現在、コロナ禍によってその衝動が阻まれています。

「journal Current Biology」に掲載されている論文によると、この抑制された衝動は、反社会的な行動よりも脅威になりうるとされています。

この問題に対処していくために、改めて重要性を見直されたのがインターネットとソーシャルメディアです。

ビデオ通話サービスなどは、物理的の接触の代わりとなり、人と人との繋がりを感じることができます。また、SNSを利用すれば家族や友人、職場の同僚、それ以外のこれまで関わりのなかった人まで、大勢の人と視覚的に繋がることができます。

インターネットは間違いなくメンタルヘルスを健康に保つために有効な手段と言えるでしょう。

今回は、外出自粛やソーシャルディスタンスが要請されている中でも、ITの力を使って孤独を感じにくくし、メンタルを健康に保つ方法を詳しくご紹介します。

ITの力を使って孤独を感じにくくする方法<テレワーク編>

まずはテレワークにおいての孤独をどのようにして感じにくくするか、テレワークにおけるメンタルヘルスの課題も合わせてご紹介します。

テレワークにおけるメンタルヘルスへの課題

新型コロナウィルス感染拡大防止のために、テレワークに切り替わった企業も増えてきています。急な自宅作業となったことで戸惑いを覚える人も多いでしょう。

また、同じ空間で上司や同僚、後輩と気軽にコミュニケーションが取れていたこれまでと比較し、コミュニケーションの取りづらさやサポートの減少など、環境の変化によるストレスも懸念されています。

産業医有志グループの資料によると、テレワークに伴うメンタルヘルス上の課題の1つとして「孤立感」が挙げられるそうです。孤立感をそのままにしておくと、深刻なメンタルヘルスの問題に繋がりかねません。主な具体策は以下の3つです。

具体策1:音声・ビデオ通話のコミュニケーションを積極的に行う

1つ目の方法は、音声・ビデオ通話のコミュニケーションを積極的に行うことです。テレワークになると、メールやチャットなどのコミュニケーションが多くなります。しかし、文字だけのやり取りでは、孤立感を完全に解消できないという場面がどうしても生まれてしまいます。

ちょっとした質問や相談、進捗確認の際には、音声やビデオ通話を使ってコミュニケーションを取るようにしましょう。声を聴くこと・顔を見ることで安心感が生まれます。

具体策2:在宅でのテレワークで生じやすい感情について共有する

2つ目の方法は、在宅でのテレワークで生じやすい感情を共有することです。

先程挙げた「孤立感」の他にも、在宅のテレワークでは「サポートの不足」「家庭に仕事が侵入しているような苛立ち」「出勤している同僚に対する罪悪感」などを感じやすいとされています。

上司の立場にある人は、部下に対してそういった感情を持つのは通常の反応であることを伝えると良いでしょう。また、同僚間でも感情を交換し合い、自分の中だけで溜めておかないようにしましょう。

具体策3:メンタルヘルス相談窓口で相談する

3つ目の方法は、メンタルヘルス相談窓口に相談することです。同じ会社の人にはなかなか相談しにくい事柄も出てくるでしょう。そういった時に活用できるのが、第3者の立場にあるメンタルヘルス相談窓口です。

会社で契約している産業医や保健師や産業保健総合支援センターなどの団体、日本産業カウンセラー協会の働く人の悩みホットラインなど、相談できる場所はいくつもあります。相談手順や連絡先を把握しておきましょう。

ITの力を使って孤独を感じにくくする方法<個人編>

次に、ITを使って個人が孤独を感じるのをできる限り解消する方法をご紹介します。

具体策1:音声・ビデオ通話・メッセージのやりとりを行う

1つ目の方法は、先述したことと重複してしまいますが、音声・ビデオ通話やメッセージのやりとりをすることです。

日本うつ学会が発表した「コロナうつ」を予防するための方法の1つに、「リアルタイムで気持ちや考えを誰かと共有すること」があります。ソーシャルディスタンスや外出自粛が求められる状況でも、人との交流は大切なのです。

電話やビデオ通話が難しい人は、LINEなど文字のメッセージのやりとりを意識的に行うようにしましょう。

具体策2:オンラインお茶会・飲み会を行う

2つ目の方法は、オンラインお茶会やオンライン飲み会を行うことです。

LINEやZOOM、Skypeなどの音声・ビデオ通話ツールを使って、友人や家族、仕事の同僚・先輩・後輩とお茶会や飲み会を楽しむことで、人との繋がりを感じてみましょう。

理由があって家族や友人と繋がることができない人は、芸人さんや複数人のファンと一緒にお茶会や飲み会ができる「純喫茶よしもと」や「スナック吉本」などのサービスを利用してみるのも1つの手です。

具体策3:オンラインカウンセリングを利用する

3つ目の方法は、オンラインカウンセリングの利用です。誰にも相談できないことを相談できる場所があるのは、心の支えになります。

「友人や家族には話せない悩みがある」「みんなが大変な状況の中、自分だけ不安や不満を吐露するのは気が引ける」という方におすすめです。

個人のカウンセラーの他にも、「cotree」といったオンラインカウンセリングサービスもチェックしてみましょう。「自宅では家族がいて音声もビデオ通話もできない」「話すのが苦手」という人には、メッセージ形式の「書く」カウンセリングもあります。

アフターコロナも見据えた心のケアを

今回は、ITを使って孤独を感じにくくし、メンタルを健康に保つ方法を詳しくご紹介しました。

孤独感やコミュニケーション不足による影響は、知らず識らずのうちに大きくなってしまうこともあります。本記事でご紹介した、自宅にいながらも人と繋がりを感じる方法を試して、アフターコロナの未来に向けた心のケアを行っていきましょう。

共感しやすい、敏感な方へ。コロナで疲れた心を休める「デジタルデトックス」のすすめ

reference: PsychCentral, OHサポート, cotree/ written by Cocology編集部
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