自分を傷つけた人を許す前に気をつけたい5つのこと

psychology 2020/05/23
Credit: depositphotos

「友人にひどいことを言われた」「恋人にぞんざいな扱いをされた」「心を許していた知人に騙された」

こういったことを誰かにされたとき、怒りで体が熱くなったり、モヤモヤした胸の重みを感じたり、悲しみのあまり涙する人も多いでしょう。相手が謝ってきても感情が高ぶって、その場で許すことは難しいものです。

しばらくは自分にされたことで頭がいっぱいになって、傷ついた心を引きずりながら過ごしていくでしょう。気持ちが落ち着くにつれ、「そろそろ許してあげようかな」「元の関係に戻った方が楽だな」と感じるかもしれません。

しかし、心に負った傷の深さは人それぞれで、同じことをされてもすぐに許せる人もいれば、数ヶ月・数年を経てやっと許せるようになる人もいます。

人を許すときは、自分の心と対話して納得してから行わないと、納得していない気持ちがいつか溢れ出し、自分を苦しめてしまいます。

今回は、自分を傷つけた人を許す前に、肝に銘じておきたい5つの事項をご紹介します。

自分を傷つけた人を許す前に、頭に置いておきたい5つの事項

傷つけられたときや、相手とギクシャクしている時は情緒が不安定になりがちで、思考が上手に働かない場合もあります。

自分を傷つけた相手を許すときは、以下でご紹介する「具体的に何を留意しておくべきか」をぜひ参考にしてください。

1. 心の準備ができていなかったら、まだ許さなくても良い

自分と相手の仲がギクシャクしてしまったら、頭や胸に痛みを感じます。その感じ方は人それぞれなので、「他人だったらもう許しているのに」と人と比べたり、相手を許すことにプレッシャーを感じる必要はありません。

心の準備ができるまで、相手を許さなくても大丈夫。その代わり、納得できるまでより深く考え続けるよう、自分と向き合い続けてください。

自分がされたことをそのまま受け止め、その上で前に進めるように考えるのです。

2. 自分を傷つけた人を許すということは、また以前のような仲の良い関係に突然戻るという意味ではない

傷つけられた後、相手がなぜそんなひどいことをしたのか、あるいはこれまでとは違って「相手がどういう思考をしているか」など、今まで見えなかった部分が少し見えるはずです。

中には心に大きな傷を負っても、相手を許すことができる人もいるかもしれません。しかし、相手を許す前に「許すという行為には、それ以上に何も伴うことはない」ということを覚えておきましょう。

具体的には、相手を許したとしても、以前と同じように仲良くしなくても良いですし、関係修復のためのチャンスを相手に与える必要もありません。

過去の過ちを許したのであって、「許す」という行為は「今後も一緒に仲良くいる」という未来を含まないのです。

3. 自分を傷つけた人を許すということは、相手がしたことが結局問題ないことだったということになるわけではない

人を傷つけたり何か失敗をしても、傷つけた相手や迷惑をかけた相手から許しをもらった途端、まるで何もなかったかのように、あるいは自分がしたことは大した問題ではないことだったように振る舞う人がいます。

相手がそういった態度を取ったとしても、「自分が感情的になりすぎていただけなのかもしれない」と考える必要は全くありません。また、「そもそもあんなに怒った自分がバカだった」と感じる必要もありません。

そういった相手のことを許してあげられる人はとても寛容です。むしろ、許してもらったことに感謝し、今後より良い振る舞いができるように、その相手が努力すべきなのです。

4. 許すことが十分ではない場合もある

相手を許す前に、「本当に相手がしたことを許せるのか」「相手が自分にしたことを忘れられるのか」「本当にその相手とこの先、一緒にいることができるのか」と考えてみましょう。

一度壊れた関係を元に戻したい気持ちがあって、心から相手を許したとしても、自分の中で納得しきれない場合もあります。

過去に戻って起こったことを変えることは二度とできません。また、相手への信頼は一度壊れてしまっています。その事実を再度認識した方が自分のために良いでしょう。

5. 相手だけでなく、自分自身を許してあげることも大切

自分を傷つけた相手を、憎しみや苦しみや恨みなしに許してあげられることは、とても素敵なことです。相手だけでなく、過去の過ちを犯した自分を許してあげることも忘れないでください。

間違いから何かを学んでいる限り、また未来をより良くするために努力している限り、自分にも優しくあるべきなのです。

「許し」の対象は相手ではなく「自分」

許すという行為は、自分を傷つけた出来事に対して最後の封印をするようなものです。この先、その出来事自体はなかなか忘れることができないと思いますが、これ以上縛られることはありません。

自分の感情と向き合って、自分の限界を押し上げるために必要なものや、自己実現のために必要なものを学ぶことで、より自分を上手に扱うことができるようになります。

人を許すという行為は、自分自身を誇らしく思うための素晴らしい方法なのです。

無理はせず、ゆっくりと自分の気持ちに向き合おう

今回は、自分を傷つけた人を許す前に、頭に置いておきたい5つの事項をご紹介しました。

怒りや悲しみといった強い感情は、そう簡単に消えるものではありません。ましてや、人に傷つけられた場合、頭も心も混乱してしまい、心身ともに辛い状態が続くはずです。

すぐに手放したい気持ちになりますが、できれば時間をかけてゆっくり自分の気持ちに向き合ってみてください。

そして、自分を傷つけた相手を許そうと考えたとき、ご紹介した5つの事項を参考にしてください。

子ども時代に受けた心の傷を癒やす5つの方法

reference: THOUGHT CATALOG, Psychology Today/ written by Cocology編集部
あわせて読みたい

SHARE

TAG